プリザーブド(Preserved)とは、英語で「保存する」という意味で、生花が有機物質や色素を花本来の力で吸い上げた花をいいます。
発色がとてもよく、しっとりした感触があり、生花でもなく、ドライフラワーでもなく、限りなく生の花に近い質感をもった注目の花です。
1970年代終わり、「長寿な切花」としてブリュッセル大学とベルリン大学、フランスのヴェルモント社の共同研究からスタートしました。
10年もの研究の結果、1987年、ようやく完成。
1991年、ベルモント社がプリザーブド加工技術の国際特許を取得しました。
日本上陸は、特許取得後の2年後、1993年でした。
池袋サンシャインシティで行われた「日本高級インテリア市場国際貿易展」に出展されました。
その後、加工メーカーも、花材の種類も増えつづけており、魅了される人も増え続けています。
花グラッチュでは、日本ではまだ珍しかった2001年に、プリザーブドフラワーの取扱いをスタートいたしました。ブリザードフラワーの特性について豊富な経験、ノウハウを有しております。
プリザーブドフラワーの長所
長時間枯れません
なんといっても、最大の長所は、数年、枯れないことです。
生花は、季節によって、1日~数週間で枯れますが、プリザーブドフラワーなら、自然界の限りある命を、水も光もあたえることなく長期間お楽しみいただけます。
取扱説明書は、すべてのお届けに同梱させていただいております。
ウェディングブーケやリングピローとして海外挙式や前撮り用に人気が高まっています。
水やりが不要
プリザーブドフラワーに水やりは必要ありません。
このため、置くだけでなく、壁や天井、メンテナンスの手間を省きたいオフィス、病室など用途は広まる一方です。
湿気は大敵です。
湿度30~50%程度に保つと、永く楽しんでいただけます。
青いバラ・自然界にない色
プリザーブドフラワーの花の色は、着色料の色ですので、自然界には存在しない色のバラもつくることができます。
青色、マットな緑色・・
着色料は、食品や、製薬に使われる、人体に無害なものですのでご安心ください。
「花粉」と「香り」がありません
花粉アレルギーに弱い方、香りに弱い方もプリザーブドフラワーなら問題なく飾っていただくことができます。
病室へのお見舞いにもプリザーブドフラワーなら、心配ございません。
プリザーブドフラワーの短所
花の種類が少ない
プリザーブド加工に向く花、向かない花があります。
プリザーブド向きなのは、バラ、カーネーション、ランなど花弁が多い、または花弁がはずれにくい花です。
プリザーブドフラワー加工に向かないといわれているのは、
花弁(花びら)の枚数がすくなかったり、花びらがはずれやすい花です。加工過程で、破損してしまうのです。
最近は、加工技術が改良され 新素材がぞくぞくとふえてきました。
今後、プリザーブドフラワーの種類はふえつづけ、豊富なデザインがご提供できるようになるはずです。
(弊社では、プリザーブドフラワー加工は行わず、加工済みの輸入花材などをつかって商品企画・製作しております)
プリザーブドフラワー固有の特性があります
プリザーブドフラワーには固有の特性があります。
生花とは異なる特徴です。あらかじめご了承くださいませ。
【 スカビオサ 】
- 1輪づつ大きさが変化いたします
- 花びらは縮れた形状です
天然由来のため、避けることができかねます。何卒ご了承ください。
【 ホルテンシア 】
- 色合いが変化いたします
- 縮み、斑点、褐色などが、ところどころございます
※天然由来のものですので傷んでいるのではありません。
【 デンファレ 】
- 1輪づつ大きさや形が変化いたします
- 花びらにシワ、ヒビワレ、色ムラ、形のゆがみが生じている場合がございます
天然由来のため、避けることができかねます。何卒ご了承ください。